書籍の紹介:モチベーション3.0
子供を助ける9つのアイデア(1)
ここまで、モチベーション3.0の考え方を書いてきましたが、 本書には保護者や教育者用のツールキットも収められています。 ここでは、その9つのアイデアを書いていきたいと思います。
宿題
子供の宿題は、本当に子供のモチベーションを高めるものでしょうか? それを以下の3つの視点から確かめてください。
- この宿題に取り組む時間や方法について、生徒に自律性が認められているか?
- この宿題は生徒の興味を引き、熟達を促進させるか?
- 生徒はこの宿題の目的を理解しているか?
これら3つの要素が満たされていない時は、満たすように保護者や教師が変更するどんな努力が出来るだろうか? それぞれの立場で考えてほしいと思います。
フェデックス・デーを設ける
子供に24時間の時間を与えて(名称はFedexが一晩で荷物を届けると言っている事に由来)、問題を見つけて解決するように、もしくはプロジェクトを見つけるようにと、子供たちに伝えます。 そして24時間後に自分たちの発表や経験をクラスや家族の前で発表してもらいます。
子供たちだけで課題を見つけて、創造やその過程での経験を発表すること自体が、子供たちへの最終的な報酬となります。
DIY方式の成績表を試す
モチベーション3.0の考え方では、成績表は本質的なごほうびとは異なりますが、 生徒の進歩に対しては有益です。 生徒が自分自身で(DIY)作る成績表を作ってみてはいかがでしょうか?
学期の初めに生徒自身に学習目標を立ててもらい、学期の終わりにその学習目標にたいする評価を自分自身で行ってもらい、 その目標と評価を比較して目標達成に向けての指針を話し合うのです。 もちろん、この過程のどこにおいても親や教師が評価することをしてはいけません。 主役はあくまで生徒です。