コミュニケーションの豆知識:
勉強を教える前にすべきこと①
なぜコミュニケーションが必要か
大学生の就職を指導する仕事をしている関係で採用担当の方々とお会いする機会も多いのですが、 その方々が口をそろえて「コミュニケーションが出来る学生が欲しい」とおっしゃいます。 ある統計でも、すべての業種において採用時に最も重視する能力がコミュニケーション力だという結果が出ています。 これは、技術職も同様です。
これは大人になると非常に良く分かる話ですが、 5.挨拶の攻撃力のページでも書いたとおり、子供には理解しづらい部分です。
働くとは、傍(はた)を楽にすること。 つまり、周りを楽にすること、それが働くということです。 周りを楽にするためには、周りとコミュニケーションを取らないといけません。 つまり、コミュニケーションを取れないと仕事が出来ないのです。
では、どのようにすればコミュニケーションが出切るようになるのでしょうか。 それは、「慣れ」と「向き合う」という2つの言葉でまとめることが出来ます。
結局コミュニケーションは一つのスキルですから慣れるしかないのですが、 他人と向き合ってしゃべらないと何の意味もありません。 野球でバットの素振りをするにしても、 ボールが来ないことを想定してただ振るだけでは意味がありません。 ボールが来ていると頭の中で明確にイメージして素振りするからこそ、 素振りの練習が生きてくるのと同じです。
では、そのための具体的な方法とはどのようなものなのでしょうか? それは、私達大人が子供としっかり向き合って話をすることです。 子供は私達大人のそんな姿を見て、「コミュニケーションはこのように行うだ」と理解するのです。
人間は誰しも知らないものをイメージできません。 実際に目の前で見て・聞いて・感じて初めて出来るようになる準備が整うのです。
文責:次郎丸