コミュニケーションの豆知識:
勉強を教える前にすべきこと①
自分自身と会話をしていますか?
家庭教師に行くと、 「うちの子はすごく素直なんですが、成績が伸びないんです。」 という言葉を良く聞きます。
そんな時に私が最も注意するのは、お子さんが自分自身と対話をしているかどうかです。
勉強の中で最も難しいのは、「間違えた時にどうするか」ということです。 勉強は「出来ないことを出来るようにすること」ですから、 間違えを直すことは非常に重要な作業です。
しかし、この作業は自分自身と対話をしないと進めることが出来ません。 自分が書いた解答や考え方をもう一度たどって、どこが間違えているかということを調べる行為は、 まさに自分自身との対話です。
「素直だけど成績が伸びない」というお子さんには、 他人の意見を自分の意見よりも優先させる傾向があるように感じます。 そうなる理由は、自分自身を無意識に押さえ込もうとしているからではないでしょうか。
もしお子さんがこのタイプでしたら、まず行っていただきたいことは 「お子さんに自分自身に関する質問をする」ということです。 例えば、「○○君はどう思う?」などですね。 正解はなくて、お子さんだけが答えを知っているような質問が当てはまります。
まずはこの質問を重ねていただいて、慣れてきたらその質問に対する答えに、 「なぜ?」と重ねていくと、お子さん自身がより深く自分自身と対話をしていくことができるようになります。