コミュニケーションの豆知識：
勉強を教える前にすべきこと①
思考力は勉強のみで身につけるものではない
本当の意味で勉強をすれば賢くなりますが、 賢くなるために勉強するしかないわけではありません。 他にも賢くなるための方法は存在します。
方法はいろいろありますが、結論は「考えさせること」です。 お子さんが考えるような方向性を与えると、勉強しなくてもお子さんは賢くなります。
分かりやすい例で言えば、距離・速さ・時間の関係を旅行中に考えさせるのも一つです。
私が小学生６年生のころ、車で家族旅行をしたときのことです。
私が父に「後何分で着くの？」と聞いたところ、
父は「目的地まで15kmって看板に出ているぞ」と言いました。
距離だけ言われても、何分で着くか分かりませんので「分からない」と答えると、
父は「後何が分かれば答えが分かるんだ？」と聞いてきました。
距離・速さ・時間の問題は学校や塾で既に習っていましたので、「速さが分かれば出る」と答えると、
父は「速さはどこを見たら分かるんだ？」と聞いてきました。
それは車のスピードメーターを見れば分かるので、見てみると時速60km。
ということは、後15分で到着することが分かるわけです。
この一連の会話の中で重要なのは、私の父が一度も私を否定する言葉を発していないことです。 つい「学校で習っただろう」と言ってしまいがちですが、 これを言ってしまうとお子さんの向上心を摘み取ることになります。 4.「勉強するために机の前に座る」のホントとウソでも書きましたが、 このように質問を重ねていくことで、考える力は勉強の場以外でも十分につけることが可能です。
