コミュニケーションの豆知識:
勉強を教える前にすべきこと①
挨拶の攻撃力
挨拶が出来ないお子さんが最近増えているように感じますが、 同じくらい感じるのが「挨拶の意味と効果を知らないのではないか」という挨拶が多いことです。
しかし、これは仕方がないことなのかもしれません。 挨拶とは、人間関係の潤滑油となるものですが、 現在の子供にとってこの潤滑油は私達大人が子供だった時より非常に少量で澄みます。 ジュースを買うのは売店の方からではなく自動販売機で、 おなかがすいたらお母さんに頼むではなくレトルト食品で、 遊びたい時はみんなで集まって遊ぶのではなくゲーム機で、 外で遊ぶように言うと外でボール遊びをするのでなく外でポータブルゲーム機で、 というように、コミュニケーションが重要である場面が現在の子供には非常に少なくなっています。
しかし、大人になるとコミュニケーションの重要性がいやでも良く理解できます。 仕事をする場合はコミュニケーションが最も大事になりますし、 仕事をしない場合でも近所付き合いや子供の同級生の保護者同士の会話がどうしても必要になってきます。
ですから、現代の私達大人は子供達にコミュニケーションのいろはを教える必要があるのです。 コミュニケーションの第一歩は挨拶ですから、まずは挨拶から教える必要があるのですが、 今の子供は先に書いたような理由で挨拶の意味や必要性が理解できません。
そこで、伝え方を工夫する必要があります。 例えば、活発なお子さんに対しては「挨拶はとっても攻撃力があるんだ」と伝えるようにしています。 仕事をされている方だと、「挨拶の破壊力」と聞いて納得できる部分もあるかもしれません。 ただ重要なのは、お子さんに挨拶に関して興味を持ってもらうこと。 そのためにどう伝えると効果的なのかを私達大人も考えながら伝えていく必要があります。