コミュニケーションの豆知識:
セルフイメージがすべてを決める
タイガー・ウッズはなぜ強かったのか?
プロゴルファーのタイガー・ウッズといえば、ゴルフをしない方でも知っている方は多いと思います。 騒動を起こす前までは無敵の強さを誇ったゴルファーです。
そんなウッズが実践していた方法、 正確には、タイガー・ウッズのお父さんが実践していた方法が、この「セルフイメージ」を高める方法です。 小さい時から、いかに自己イメージを高く維持するか、という視点で育てられ、 自分のイメージにそぐわない行動を取ることに不快を感じるようにタイガーを育てていったのです。
そうすることで、タイガーは幼少より「自分は世界で最高のゴルファーである」と思うようになりました。 このような心境になると、思考が大きく変わってきます。 まず、自分により高いレベルを要求します。 自分が「世界で最高のゴルファー」なのですから、 それを証明するためには世界で最高のレベルの相手と戦って勝つ必要があります。 また、プレー時にも好プレーをするように心から思うようになります。 相手がパットを外せば自分の優勝が決まる時でも、「入ってくれ」と思うようになるのです。 さらに高いレベルに自分自身を持っていくためには、相手も高いレベルである必要がある、 タイガーはそう思うようになったのです。 これが、タイガーの強さを裏付けているものです。
この教育法は、アメリカの主要企業の過半数が取り入れている方法で、 日本でも徐々に広がりを見せています。 モチベーションを上げる方法は、「100点を取ったらおもちゃを買ってあげる」という インセンティブ(相手にとって利益になること)を与える方法から、 「君は100点が取れる人間なんだ」とセルフイメージを高める方法へとシフトしつつあります。