書籍の紹介:モチベーション3.0
まとめ
ここまでお読みになっての感想はいかがでしょうか? 「インストラクションは難しい」とお思いの方も多いかと思います。 そうです。インストラクションは簡単なものではありません。 簡単に自分の指示が伝わるものではないことを知ることが大事なんです。
もしも、「ここに書いてあることを実行することは無理」だと思っている方がいるのなら、 最後に本書に書いてあることをお伝えしたいと思います。 それは、インストラクションをするときの立ち位置です。
親子のコミュニケーションは、どうしても上下の立ち位置になりがちです。 親が子に命令をして、子供がそれに従うという形ですね。 しかし、上から下に命令するコミュニケーションだけではうまくいかないことがビジネスの現場では理解され始めています。 ビジネスの現場では、下から上へのコミュニケーション(苦情・報告・提案など)を重要視する傾向があります。 そちらのほうが効果が上がることが実証されているからなんです。
ただ、そこで邪魔になるのが「権威」です。 「親はこうでなければならない」という思いがあると、下から上へのコミュニケーション、 つまり子供から親へのコミュニケーションが邪魔になります。 完璧な人間は存在しません。 そしてそのことを子供も知っています。 私たち親の欠点を自分自身で認めた上で子供と向き合うと、 インストラクションがやりやすくなるのではないでしょうか?
文責:次郎丸