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書籍の紹介:モチベーション3.0

コミュニケーションを阻害するものは何か

では、なぜインストラクションが難しくなってきたのでしょうか? それにはいくつも理由があります。 本書には多くの理由が書かれていますが、その中で家庭の問題に絞っていくつか挙げてみたいと思います。

タテ社会の宿命

本書ではビジネスの視点で書かれていますが、「タテ社会」という言葉は家庭にも当てはまります。 現在では、親子の関係すべてが厳格な親に従順な子供というタテ社会を模した関係になっているわけではありませんが、 もしそういったタテ社会の雰囲気になっていた場合、多くのお子さんは悪いニュースを親に伝えたがりません。

矛盾だらけのインストラクション

家族に対してのインストラクション、つまり指示に一貫性がないと、コミュニケーションが取りづらくなります。 ただ、家庭生活の中で指示を一貫させることはとても大変なことです。 状況によって、以前話したことと矛盾する内容を話すことも少なくないかと思います。 そんな時は、状況が変わったことを伝える必要があるのかもしれません。

命令ではうまくいかない

「うちの子には言って聞かせているのに、言うことを聞いてくれない」とおっしゃる保護者の方に良く出会います。 その方々は、お子さんに命令しているかもしれません。

本書では、命令はインストラクションに柔軟さと権限委譲と所有権と責任を伴わないものであると書かれています。 「責任」という部分のみに注目すれば、命令した瞬間に責任が命令した人が受け持つことになるのです。

つまり、保護者の皆さんがお子さんに命令すると、その命令が守られるかどうかは保護者の皆さんの責任になります。 これでは、お子さんには命令を守る責任は無いわけですから、命令を守らなくても問題なくなってしまいます。

また、命令という言葉にはとても多くの否定的な意味あいがあります。 ですから、命令を受けた人は誰でも反抗的になってしまうという面があることを忘れてはいけません。

あなたのメッセージは明快か?

「いや、うちの子には優しく言って聞かせているんですが、分かってくれません」とおっしゃる方もいらっしゃいます。 そのような場合、お子さんに向けた言葉が明快でない場合が考えられます。 家族として一緒にいると、わざわざ口に出していう必要は無いと思えることでも、 お子さんは分かっていない場合が良くあります。

また、口に出すだけでもお子さんは分かってくれない場合があります。 そういう時には、山本五十六が残した名言に「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。」とある通り、 伝えるためにはさまざまなことをしなければいけません。

競争主義の弊害

本書の素晴らしいところは、アメリカで1989年に原著が出版されているのですが、 競争主義はコミュニケーションにとって弊害になることがあるという記述がされている所です。 (この考え方はアメリカでも異端の思想だと本書に書かれています)

お子さんが複数いらっしゃるご家庭の場合、本来はそれぞれのお子さんがベストを尽くすように奨励するのが良いのですが、 どうしてもお子さんを比べがちです。 そして、兄弟を比べる=競争させるように仕向けているご家庭の何と多いことでしょう。 (私の育った環境もそうだったように思います。おそらく、私の両親は「そんなつもりはない」と言うとは思いますが、子供の立場からはそう見えてしまいがちです)

競争をさせてしまうと、お子さんは競争をすることが動機になってしまい、保護者の皆さんは競争をさせることが目的になってしまいがちです。 しかし、これではお子さんは自分のことだけを考えるようになってしまい、 まわりへの思いやりより自分への名声に関心を持ちがちになります。。 その結果、チームワークを持って物事を行うことが難しくなり、自分の名声を守るために失敗しそうなことをしなくなります。

どのようにインストラクションを行えばよいか?

では、一体どうすれば良いのでしょう?それを次のページで紹介していきたいと思います。

インストラクションのレシピ

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