コミュニケーションの豆知識:コミュニケーションの形
コミュニケーションの原点とは
そもそも、コミュニケーションとは何でしょうか? コミュニケーションとは、互いに意思・感情・思考を伝達し合うこと(大辞林より)です。 文字であっても、声色であっても、表情であっても、意思・感情・思考が伝われば、 それは立派なコミュニケーションなのです。
しかし、伝えるためには必要な前提条件があります。 それが、「お互いの価値観の理解」です。
価値観が異なる親子
劇作家・演出家の平田オリザさんは、「対話」と「会話」を次のように定義しています。
- 「会話」…家族や友人のように、すでによく知り合った者同士のお喋り
- 「対話」…初対面の人や自分のことをよく知らない人と交わす新たな情報交換。 また、ごく親しい人との間でも、お互いの考えの違いを踏まえながら、 何か新しい問題や話題について話し合う場合。(教科書より一部抜粋)
つまり、「会話」と「対話」の違いは、お互いの価値観を理解しているかいないかの違いであることが分かります。
長らく農耕民族でムラ社会の中で育まれた日本語は、この「対話」が苦手です。 昔なら、そもそも価値観が違う人間や知らない人間が来るなんて事は無かったわけですから。
しかし、世の中は大きく変わりました。 世の中はグローバル社会になり、海外の隆盛が日本の社会とは無関係ではなくなりました。 また、今の子供達は生まれたときからデジタル機器が身近にある世代、すなわち「デジタル・ネイティブ」であり、 親の世代のように人生の途中からデジタル機器が入ってきた、「デジタル移民」とはかなり価値観が異なります。
では、私たち親の世代は子供にどう接していけば良いのでしょうか?